1:雨漏り調査とは
雨漏りは降雨のタイミングで漏水するので雨が当たる場所で雨水侵入口を調査します。
雨が降ってないのに漏水する場合は、上階の利用者が水をこぼした時や給排水管の損傷の漏水の可能性が高い。調べ方が違ってくるので事前に業者へ雨漏りか配管系の漏水か把握してから問い合わせると調査業者もスムーズに仕事ができます。
雨漏り調査とは、雨の侵入口を探すことで「雨漏り調査」「漏水調査」と言ったりします。
一般的に雨漏りの原因調査であっても「漏水調査」と言うことも多く、使い分ける必要は無い。
2:雨漏り原因の調査場所
水は上から下へ流れるので漏水場所と同じ高さ位から上で原因を探す。
天井から漏水した場合は天井より上の場所で原因を探す。
壁から漏水した場合は、壁の向こう側で漏水位置と同じ高さ位から上で原因を探す。
床で漏水した場合は、雨量が多い時に地下水が湧き出る時もあるので地下水の可能性から壁や上階など広い範囲を探すことになる。
3:雨漏り原因の調査の方法
調査業者ではない場合、散水して調べるのが簡単で一般的な調査方法。
しかし散水は漏水再現まですごく時間がかかる。
水を撒いた範囲が広いと範囲のどこに原因があったのか判らないことも多い。
<散水試験の手順>
先ずは原因がありそうな場所へ行き、目視調査。
目視調査で見つけた損傷部が見た感じ明らかであれば直ぐに補修して終了。
目視調査で見つけた場所が疑わしい場合は散水。
散水前に、漏水部から漏水しても大丈夫なように漏水部へバケツなどをセット。
目視で見つけた不良部へ散水。
散水してもすぐに漏水しないので、1~2時間撒き続ける。
5~10分おきに漏水してないか確認しながら散水。
1~2時間散水しても漏水しない場合は、そこは原因では無いので別の場所を散水。
非破壊検査による調査会社では以下のような調査を行っている
<調査会社による専門的な調査方法>
電気抵抗試験
散水試験
蛍光染料の散水・紫外線照射による調査
結露計による結露調査
チューブ型カメラ(ビデオスコープ・ファイバースコープ)による狭所・管内調査
赤外線カメラ調査
臭いによる調査
煙による調査
ガス注入調査
音聴調査
雨漏りの原因は建物を建てた建築士や工事を手掛けた工事会社でも判らないくらい難しいのがこの世界では常識だ。
そのため、建築会社や防水工事業者の方も積極的に調査専門業者を利用していくと早期に問題を解決でき、工事の効率も良くなりコストパフォーマンスもいい。
4:雨漏り調査の費用
一般的に、雨漏り調査の場合、家庭内の水道回りの水漏れ調査より料金は高くなる。
理由は、コンクリート内・設備接続部など見えない部分の知識が必要、調査範囲が広い、危険な場所へ行かなければならない、など家庭内の水回りを調べるのと比べて難易度が高く、必要な知識が幅広く専門性が高いためです。
雨漏り調査の金額は様々な専門的な調査があり、金額は調査方法により異なる。
マンションやビルでの目視調査だけであれば金額はピンキリだ。工事を受注できそうなら調査料金を格安の5千円にして防水工事を70万円などにする業者も居るだろう。
ビルスコープ株式会社のようなしっかりした調査会社が専門的な機材を用いた調査だと概算20万円前後からと言われ、この場合はほぼ原因が判ってしまう。
専門的機材を用いた調査でこれより大幅に安い業者はとにかく受注して儲けたいだけで原因わからずのいい加減な業者か、その後の工事も受注して工事代金で合算して支払ってもらおうとしているのだろう。
調査専門業者は原因を探し出す信頼度が最も高いのが一番のメリットだ。
また、調査専門業者の報告書は漏水事故の保険適用や、責任問題の争いの参考資料として信頼度が高く重宝する。
工事専門業者の雨漏り調査の場合は、調査後に工事をすることを前提で工事を含めた見積金額を出すので雨漏り調査と工事代金が一緒になってることがある。
5:雨漏り調査の業者選び
先ずはインターネットで検索。
電話やメールで問い合わせてみて曖昧な答えが多かったり具体的な回答が得られない業者は避け、受け答えがはっきりした業者がいいでしょう。
優良業者であれば雨漏りの状況を聞いてきたり、写真や図面など資料を送ってほしいなど事前に状況確認に徹し、本当に調査できるのか判断しようとします。
何でもかんでも引き受けるような業者は事前の状況確認は皆無で、調査しても原因が違ったりします。
「雨漏り診断士」の資格を保有してる業者なのかも確認したい。雨漏り診断士は雨漏り原因が判るスペシャリストだ。
腕のいい業者を見つけたが業者の地域が遠い...。そんな時でも問い合わせてみることをお勧めします。交通費増額分を支払っても雨漏りの被害が止まることには何にも代えられません!
弊社では北海道や九州まで幅広いエリアから呼ばれ雨漏りを止めて周ってるのでお問合せ下さい。
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