壁付近の天井からの雨漏り原因調査
- buil-scope
- 8月1日
- 読了時間: 2分

外壁に吹き付ける風雨の時、天井から雨漏りするとのこと。
既に雨漏りする天井には点検口が設置され、天井裏には通気用の配管が通ってました。

その外壁側にはこの配管のベントキャップが設置されてました。
どうやら、この配管付近から漏れ出てくるとのこと。

となると、このベントキャップ周りを塞いでるシールが切れたのではないか?ということでシール打替えをしたが、それでも雨漏りしてしまうとのことでした。
ビルスコープはとんでもなく長い点検用の鏡を持っているので高い外壁でも写真の通りしっかり目視で施工状況を調査できます。
なるほど!シール打ち替えは厚くしっかり打たれてるので大丈夫そうです。

外壁に吹き付ける雨で漏れる場合は、外壁に吹き付けた雨が吹き上がってベントキャップのフードの中へ入ってしまう現場を数多く見てきてるので、ベントキャップ内へ風雨を模して霧状の散水を実施しました。

写真では分かりにくいですが、直ぐに室内で雨漏り時と同じように漏水を確認できました。
外壁側のベントキャップと室内に通ってる配管の接続が弱く、そこから漏れ出てきてました。
本来ならベントキャップ内へ水を入れても、ベントキャップ内の水返しや配管勾配で水抜き穴から排水されるのですが、そのようになってませんでした。

点検口から天井裏の奥へ手を突っ込み、配管の奥の方を触ると漏れ出てきた水を確認できました。
これにて漏水調査の任務完了です。
このような配管不良の場合でもコストが安く長期的に持続する防水対策工事の方法を知ってますので、それらをまとめて調査報告書に記載し後日お客様へ提出し一件落着です。
漏水調査では、上記のように説明を聞けば「そこが原因になりそうなことぐらい知ってるよ」と、結果が出た説明を聞けば思うかもしれませんが、実際の現場ではそう簡単には行きません。
調査前、どこが原因だか分からなく、幅広く見ていかなければならない現場。様々な情報・勘違いからくる間違った情報までが入り乱れてます。
上記のような場所や納まりが原因になるということを現場で気付くか気づかないかが大きな違いになってきます。その気付きのヒントを探すために高度な機材や手法を用いて調査します。その辺りが途方もない数の現場を漏水調査専門で経験してるビルスコープの優れた点でもあります。
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